ESGへの取り組み
01.環境への取り組み
(1)各保有物件別の主な取り組み
商業施設
キャナルシティ博多
- 運河⽔濾過システム(⾬⽔の再利⽤システム)
- キャナルシティ博多のシンボルである運河は、親⽔機能と ⾮常時の消防⽤⽔としての機能を持っています。 この運河には常時約1,200トンの⽔がたくわえられており、この⽔には省資源の観点から⾬⽔が利⽤されています。
- 地下⽔浄化システム(RO処理システム)
- キャナルシティ博多では、館内の地下⽔を、RO膜(注) という特殊な膜を使った⽔処理システムで再⽣し、 館内で使⽤する上⽔を⽣産しています。
- RO膜:⾮常に細かい⽳のあいた膜でその⽳を通過出来るのは、ほぼ⽔の分⼦のみで不純物や有害物質を除去する膜で海⽔や泥⽔からも飲⽤⽔の⽣成が可能です。
- 中⽔プラント(厨房排⽔の再利⽤システム)
- キャナルシティ博多では、飲⾷店ででる厨房排⽔を中⽔として処理したのち、館内のトイレの洗浄⽔として再利⽤しています。
- 止水板の更新と新規設置
- 今後温暖化により頻発・激甚化するとも言われる台風や局地的豪雨による河川氾濫対策として、キャナルシティ博多全体の既設止水板の仕様や設備箇所を見直し、新たな設置及び改修を実施しています。
- 緑化
- 保有施設の共用部の緑化により、ヒートアイランド現象の緩和及び大気の浄化を促し、従業員・来場顧客への安らぎの場及び生き物の生息の場を提供しています。
- 生ごみの飼料化
- 各飲食テナントで出た生ごみの回収を再生利用事業者に委託し、飼料に再利用する「生ごみリサイクル」を実施しています。
パークプレイス大分
- 空調負荷の低減について
- 施設内では、飲食専門店街通路及びフードテラスの天窓に 遮蔽剤を含有した塗膜を貼付しています。
- 緑化
- 保有施設の共用部の緑化により、ヒートアイランド現象の緩和及び大気の浄化を促し、従業員・来場顧客への安らぎの場及び生き物の生息の場を提供しています。
- 生ごみの飼料化
- 各飲食テナントで出た生ごみの回収を再生利用事業者に委託し、飼料に再利用する「生ごみリサイクル」を実施しています。
- LED化の推進
- 駐車場の照明をLED化しています。
木の葉モール橋本
- 太陽光発電システムについて
- シンボルである木の葉の形をした造作物の上に太陽光のパネルを配置し、建物デザインと環境の一体化をはかった 太陽光発電システムを設置しています。
オフィスビル
- エネルギー効率化
- ◎空調設備更新
・ サニックス博多ビル(テナント専有部、共用部)
◎LED化の推進
・ 東比恵ビジネスセンター(一部専有部)
・ 呉服町ビジネスセンター(屋内共用部、⼀部外構、外部壁面照明など)
・ サニックス博多ビル(屋内ダウンライト)
・ ⼤博通りビジネスセンター(エントランス、屋内共用部など)
・ 天神ノースフロントビル(共用部)
その他
- 再⽣可能エネルギーの導⼊ / 物流施設(ロジシティみなと⾹椎、ロジシティ久⼭)
- ロジシティみなと⾹椎とロジシティ久⼭では、屋上部分に太陽光発電パネルを設置しています。
- 止水板の設置 / ホテル(ティサージホテル那覇)
- 台風時のエントランスへの水侵入を防止するため、止水板新設及び入口側面へ自動扉を設置しています。
- エネルギー効率化 / 住居(Aqualia千早)
- ◎電子ブレーカー設置
(2)グリーンビル認証
- グリーンビル認証取得率
- 全ポートフォリオにおけるグリーンビル認証の取得率は83.9%です。(2024年9月2日現在)
認証取得率
- DBJ Green Building 認証
- 日本政策投資銀行が環境・社会への配慮が優れた不動産を認証する 「DBJ Green Building 認証」において、本投資法人が保有する施設が、 「環境・社会への配慮」がなされたビルとして本投資法人が保有する12物件で認証されました。
この表は左右にスクロールできます。
- CASBEE評価
- CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency/建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能を評価し格付けする手法で、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価するシステムです。本投資法人が保有する4物件が認証されました。
- BELS評価
- 「非住宅建築物に係る省エネルギー性能のための評価ガイドライン(2013)」 に基づき、第三者機関が非住宅建築物の省エネルギー性能の評価及び表示を行う制度です。 本投資法人が保有する5物件が認証されました。
02.社会への取り組み
(1)従業員への取り組み
資産運⽤会社の働き⽅改⾰
2018年8⽉28⽇付で株式会社福岡リアルティは「ふくおか「働き⽅改⾰」推進企業」に認定されました。 本認
定制度は、福岡市が働き⽅改⾰を進める指標として選定した「取組項⽬」のうち、⼀定数以上の項⽬を達成し
ている企業を認定する制度です。
・従業員向けの研修制度がある
・自己啓発の取り組み支援制度がある
・キャリアアップの目標設定の支援又はキャリア形成の相談体制がある
・資格取得補助制度、英語研修制度(補助)、簿記学修(補助)制度がある
・勤務時間の縮減を奨励する施策をとっている
・時間単位又は半日単位での休暇制度がある
・キャリアアップに資する研修等の人材育成制度がある
など
福岡リアルティ(2024年8⽉31⽇現在)
本資産運用会社従業員数は48名で、正社員の平均勤続年数については、8年3ヶ月です。
●スポンサーからの出向者の受入:2名
●スポンサー等への出向者の派遣:5名
●有資格者数(正社員、契約社員及び出向受入社員における延べ人数)
・宅地建物取引士:21名
・不動産証券化協会認定マスター:23名
・ビル経営管理士:3名
・一級建築士:2名
・不動産鑑定士:3名
・弁護士:1名
・経営学修士:2名
・日本証券アナリスト協会認定アナリスト:2名
・管理業務主任者:1名
・ITパスポート試験:9名
●柔軟な働き方の支援
・フレックスタイム導入
・子育て支援(産休・育休・保育園支援制度)
・介護休暇
・ボランティア休暇
・福利厚生(401K、累投制度等)
・有給休暇取得の推進等
●キャリア形成支援
・従業員満足度調査の実施
・自己申告制度
・キャリア面談(毎年1回のキャリア面談を実施)
・出向制度(スポンサー等への出向)
・契約社員から正社員への登用制度
・各役職層に応じた研修プログラム提供
・資格補助制度(不動産証券化マスター、宅地建物取引士等)※
・語学学習支援
(※)「不動産証券化協会認定マスター(ARES Certified Master)」等業務に関する資格の取得や、業務に関する研修・セミナーへの参加については、会社が一部負担しています。
●従業員満足度調査
本資産運用会社では、従業員満足度調査を毎年実施しています。従業員の健康と快適性の維持・向上を図り、従業員にとって働きがいのある会社を目指しています。また社内で随時業務改善提案を募り、従業員から寄せられた意見は、オフィス環境の改善を図る際の参考とし、改善提案の結果については社内フィードバックを行い、改善された案件については表彰を行っております。
●社員向け研修
・公共財団法人九州経済調査協会の定例講演会
・コンプライアンス研修
・ESG研修
・統合報告書研修
・社内レクリエーション等
●健康管理、オフィス環境改善に対する取り組み
・インフルエンザなどの感染症予防に対する取り組み(インフルエンザ予防接種の実施及び予防接種費用の全額負担)
・従業員満足度調査(2022年、外部業者へ委託)
・健康診断・人間ドック受診の義務付け
・保健師による健康相談会の実施
・申請制による過度な残業の抑制
・スポーツクラブの利用補助
・個室ブース、打ち合わせブース、植栽設置
・個室ロッカーの設置
・OFFICE DE YASAI導入
(2)テナントへの取り組み
本投資法人では、サステナビリティの理解促進のため、毎年テナントに向けた様々な取り組みを行っています。
外国語講師によるロールプレイング形式の接客用語研修を開催(英/中/韓)
●テナントの安全・安心の向上を目的とした防災訓練
●サステナビリティ・ガイドの配布
●サステナビリティ意識向上イベントの実施(商業施設での古着回収イベント、ヒートアイランド対策・省エネの打ち水イベントなど)
●サステナビリティ研修等(PM、BMに「GHG排出量への取り組み」をテーマにした研修を実施し、GHG排出量削減を推進しています。)
●テナント満足度調査実施(2022年、全物件、外部業者へ委託)
●テナント従業員、アルバイト募集への支援(物件ウェブサイトへの掲載)
保有物件である木の葉モール橋本では、「従業員の働きやすい環境作りとES(従業員満足度)向上を目指し、従業員サービスの一環として、休憩室にWi-Fiを設置しました。
(3)地域コミュニティへの取り組み
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安全・安心活動
パークプレイス大分では、『安全・安心まちづくり協議会』を設置し、関係機関・団体との連携による防犯パトロールや青少年の非行防止を積極的に努めている。
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クリーンデイ
本資産運用会社従業員が地域清掃活動に積極的に参加。
(2024年9月19日現在 通算323回) -
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地域イベントへの参加(山笠)
博多祇園山笠追い山(八番山笠上川端通)台上がり(左)代表取締役社長小原千尚
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投資対象エリアの街づくり・活性化支援
企業版ふるさと納税制度を継続して実施しています(長崎市、熊本市)。
長崎市贈呈式
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熊本市贈呈式
(4)グリーンリースについて
本投資法人は、テナントへの取り組みとして、グリーンリースを実施しています。 一部のテナントと、グリーンリース(=環境負荷を低減するため協働すること)を盛り込んだ賃貸借契約を締結しています。また、一部の物件においては、テナント満足度調査を実施しており、テナントとのコミュニケーションを図りながら、環境・地域コミュニティへの配慮における理解を促進しています。
03.ガバナンスへの取り組み
●お客様本位の業務運営に関する方針
2017年9月20日付で株式会社福岡リアルティは「お客様本位の業務運営に関する方針」を制定しました。 詳しくはこちらをご確認ください。
●意思決定プロセスの強化
- 投信法第201条の2第1項に定める事項に該当する場合は、投資法人の役員会の事前承認を得ます
●役員報酬
本投資法人の執行役員及び監督役員の報酬の支払基準及び支払の時期は、次の通りです。
- 執行役員の報酬は、月額100万円を上限として役員会にて定める金額を各月の最終営業日までに支払うものとします。
- 各監督役員の報酬は、月額30万円を上限として役員会にて定める金額を各月の最終営業日までに支払うものとします。
第40期における役員の氏名及び報酬の額
この表は左右にスクロールできます。
役職名 | 役員の氏名 | 主な兼職等 | 当該営業期間における 役職毎の報酬の総額 (千円) |
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執行役員 | 小原 千尚 | 株式会社福岡リアルティ 代表取締役社長 | - |
監督役員 | 田邊 俊 | 田邊法律事務所 代表弁護士 | 1,800 |
監督役員 | 内田 政弘 | 内田政弘税理士事務所 | 900 |