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トップメッセージ

松雪 恵津男
福岡リート投資法人 執行役員小原 千尚Yukitaka Ohara
平素は福岡リート投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

ここに、本投資法人の第40期(2024年3月1日~2024年8月31日)の決算と運用状況についてご報告させていただきます。

当期における我が国の景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復しています。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。

このような環境の下、当期における本投資法人の運用状況は、物件全体として概ね堅調な運用実績となりました。その中でも特に都心型商業施設であるキャナルシティ博多では、引き続き回復基調にあるアジアからのインバウンド(中国を除く)の効果が続いています。

当期の営業収益は9,652百万円、営業利益は3,664百万円、経常利益は3,225百万円、当期純利益は3,223百万円となりました。また、「特定の資産の買換えの場合の課税の特例」を適用し、その一部を圧縮積立金として内部留保157百万円を行い、1口当たりの分配金は3,850円となりました。

物件取得については、8月に「(仮称)御船物流センター」(取得金額110億円、2025年3月27日取得予定)と「アクシオン大手門プレミアム」(取得金額18億円、2025年3月28日取得予定)の取得の決定を行いました。

物件譲渡については、オフィスビルの「天神ノースフロントビル」を、鑑定評価額以上の価格にて譲渡しました。本物件は信託受益権を6分割して譲渡する予定であり、安定した分配金水準の維持への寄与が期待できます。

加えて、76,000口の新投資口発行を9月に行い、103億25百万円を調達しました。この資金は、「(仮称)御船物流センター」及び「アクシオン大手門プレミアム」の取得等に活用する予定です。

これらの物件取得及び譲渡に伴い、資産規模は2,301億円となります。さらに、1口当たり分配金予想については、第41期(2025年2月期)は第39期(2024年2月期)決算発表時公表の予想分配金3,600円から3,900円へ、第42期(2025年8月期)は3,900円と堅調な成長を実現する見込みです。

内部成長については、商業施設の売上増加のほか、特に、物流施設において契約更新に伴う賃料増額が実現しました。契約更新した2テナントの更新前後の比較で15%以上の賃料上昇となります。
本投資法人の重要な施策の一つである「サステナビリティへの取り組み」では、E(環境)である「建築性能・環境性能の維持向上」に努め、2030年における全ポートフォリオのグリーンビル認証取得率は、目標85%以上に対し83.9%となりました。外部評価としてGRESBリアルエステイト評価4スター及びグリーンスターを取得しています。引き続きCO2排出量の削減、地域社会との連携や統合報告書発行等による投資主の皆様への情報発信等を積極的に行っていきます。

本投資法人は、「地域特化型リート」として、九州経済界をリードする有力スポンサー企業の支援・協力を仰ぎながら、市場の変化に迅速に対応しつつ、堅実な資産の運用を行います。また、基本理念である「Act Local , Think Global」をもとに、中長期的に安定した収益を確保し、将来にわたり1口当たり分配金の安定的な維持・向上に努めます。

今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2024年10月18日

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